外国為替取引とは?
海外旅行や海外出張など、私たちが海外へいくときは、円と旅行先の国の通貨を交換し、帰国したら残っている外貨を円と交換します。
また、外貨預金では、預金をする場合には、円を米ドルや豪ドルなど外特に換えて預金し、解約するときには、逆に、外貨を円に交換して引き出します。
さらに、輸出企業の多くは外貨建てで商品の価格を決めていますので、商品の代金を米ドルやユーロなどの外貨で受け取り、日本で円に交換して従業員の給料などに振リわけます。
輸入企業の場合はその逆になります。
このように、2つの国の通貨と通貨を交換する取引のことを「外国為替取引」といい、その2つの通貨を交換するときの交換比率のことを「為替レート」(外国為替相場)といいます。
「円高」と「円安」の意味
「円高」とは「円の価値が高くなる」こと、反対に「円安」とは「円の価値が低くなる」ことを意味します。
「今日の東京外国為替市場、午後5時の終値は1米ドル145円、昨日に比べて1円の円安です」というニュースを間いて、「円安なのだから、146円から145円になった」と思ったことはありませんか。
数字が増えたのに安い、あるいは数字が減ったのに高い、という言い方をするため、混乱してしまう人も多いのです。
そこで、「二つの異なる通貨を交換する」という外国為替の定義に戻ってみましょう。
昨日まで、1米ドルと交換するには、144円必要だったのに、今日交換するなら145円。
これは、米ドルに対する円の価値が1円分下がったことになり、だから「円安になった」というわけです。