為替相場が変動する要因
為替相場(為替レート)がどう変動するかは正確に予測することはできません。
ただ、はっきりいえることは、為替相場は、2つの通貨の需要と供給のバランスによって決まるということです。?
しかし、為替取引において、貿易などの実需に伴う取引は全体の約10%と低 く、残りは、銀行などの金融機関やヘッジファンド、機関投資家、個人投資家などが為替差益をねらっての投機取引といわれています。
したがって、為替相場の変動を予測するには、90%を占める投機取引がどんな思惑で動くかを知る必要があります。
為替変動の主要な要因として次のことが考えられます。
① 金利差
金利差とは、主に各国の政策金利のことです
② 国際収支
国際収支とは、貿易などで発生する国家間の資金の・受け払いのことです。
③ 機関投資家の投機マネー。
④ 各国の通貨政策(通貨調整や為替介入)。
⑤ 経済指標(各国のGDPや雇用統計など)br> なかでもアメリカの雇用統計の影響は大きいです。
⑥ 政治情勢br> 戦争、内乱、政変、政情不安などを含む地政学的リスク。
⑦ 金融機関などの短期的な投資資金
白己資金での短期の為替売買など。
⑧ 要人発言。
⑨ 噂や流言、思惑や期待などの人間心理。
相場は、さまざまな要因やできごとによって動きます。
なかでも投機家や投資家が何を考えてFX取引をしているのかを知ることが鍵となります。
それは、為替相場が個人の心理や思惑によって左右されることが大にしてあるからです。